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株初心者の投資スタート体験談ー大損から資産4桁万円まで

株を始めようと思っても、「損したらどうしよう」「どうすればよいか分からない」など、なかなか一歩踏み出せない人はいないでしょうか。
今回は投資初心者の私が、今年の1月に手持ち400万から個別株取引を始めて大損食らい、その後なんとか取り返して7月上旬に人生初の資産4桁万円に到達するまでの体験談を紹介します。

投資を始めたきっかけ

きっかけは中田敦彦さんのYouTube大学で資産運用に関する動画を見たことでした。
今までは銀行に放り込んでいるだけだったのですが、積立NISA+今の保有資産(現金)を少しずつ投資信託に移していく、というつもりで始めたのですが…。
口座を持って取引できるようになってしまったからには、個別株にも手を出してみたくなりますよね!
いずれは手を出してみたかったので、オリンピック後に相場が悪くなるだろうから今のうちに練習しておこう、と思って少額から始めたのですが、いきなりコロナショックが直撃!
いやホントね、いきなりラスボス出現とか勘弁してほしいっす。

ちなみに証券口座は楽天証券を利用しています。正直まず始めるなら大手ならどこでも大丈夫だと思います。手数料等会社によって微妙に違いますが、楽天、SBI等の大手ネット証券なら、普通にやっていてぼったくられるようなことはないはず。楽天カードを使っている人なら楽天銀行、楽天証券を合わせて開設するのが、自動入出金も使えるし楽天SPU(要するに楽天ポイントの倍率が上がる)にもなるので便利だと思います。
手数料ってすごい大事ではありますが、大手だとそこまで大きな差はないですし、最初始めたばかりでは取引額も小さいのでそこまで大きな差にはならないはずです。
細かいところを調べるのに時間をかけていつまでも始めれないくらいなら、とりあえずぼったくりだけは避けてさっさと始めてみた方がよいです。株取引しているうちに各証券会社の特徴などを耳にすることはあると思うので、それから他社の方がいいやとなったら他の口座も開く、ってので良いと思います。ただし、必ずネット証券で!絶対に銀行とか証券会社の窓口に行って投資信託を買ったりしないように!この辺は中田さんの動画が分かりやすいので、YouTube動画を張っておきます。

はじめての投資戦略

ここは完全に失敗談です。しかし、初心者にとっては結構あるあるなので、同じ間違いをしないよう参考にしてもらえればと思います。

最初の手元資金は400万で、ここから投資信託に積み立てていきながら個別株も買ってみる、という風に始めました。
始めは少額から、というつもりでしたが、やっきになっているうちに結局個別株に200~300万入れる、という感じになっていました。

最初に買った株は「7201 日産自動車」w
お家騒動&ゴーンさん国外逃亡で株価が下がりに下がっていたので、リバウンド狙いでした。
東芝だって潰れなかったんだから、日産の株価もそのうち戻るだろうという見込みだったんですね。
最初に1月14日に400株買ったのですが、その後もずっと下がり続け、下がる度にまた買い足す、というのを続け、最終的に2500株まで買い込んでいました。
ちなみに当時はそれを「ナンピン買い」ということすら知らないド素人だったのですが、なぜか絶対上がると思い込んじゃってたんですねぇ。

他の株も基本同じような戦略で、スクリーニングで株価が急落している銘柄を探し、その中で上がりそうな株を買う(チャート見て勘で)、ということを続けました。
サン電子、ドコモ、ヒビノなど、中にはラッキーで利益を出した株もあったのでしたが、その中でつかんだ株の1つが「4592 サンバイオ」でした。
ほんとね、バイオベンチャーなんて素人が手を出すべきものじゃないっすね。
日産、サンバイオともに「きっと上がるはず!」「ここまで来たら後には引けない!」と思ってしまい、損切ができないままズルズルと含み損が膨らむ一方。
結局他の銘柄で少しは稼げたのに日産とサンバイオだけで合計約70万の大損を食らってしまい、コツコツ稼いでドカンと損するというしょっぱい投資家デビューでした。

ここから得た教訓をまとめると以下のようになります。

教訓その1

  • 株価は下がったら上がるわけではない。下がり続けるものはずっと下がることもあるし、いつ上がるかは分からない。
    安く買って高く売ろうとすると、結局もっと安く売るハメになることもある。
  • 損切り、超大事。購入するときにあらかじめ損切りラインを決めておくこと。そしてそれを守ること!
  • よく分からんものに手を出してはイカン。
    せめて、値動きの激しい銘柄なのか、安定している銘柄なのか。何をしている会社なのか。業績はどんなかくらいは把握すること。
  • 初心者がいきなり大きな金額は入れないこと。欲張らず、小さく失敗することから始めるべき。

ちなみにヒビノはそろそろ株主優待のカタログギフトで選んだ商品がが届くはず。
妻はあんまり株やることに賛成していなかったのですが、選んだハムと別銘柄のクオカードでちょっとゴキゲンに。
お金を稼ぎたくて株を買っているんだから株主優待にはあまり興味なかったのですが、もらってみるといいもんですね。

大損に反省し、本を読んで勉強

このままではイカンということで、とりあえず用語が分かるようにはならねばと思い、何冊か株の入門書を読んでみることにしました。
幸い空いている路線・時間帯の電車通勤ということもあり、通勤中に本を読みこんで読み終わったら帰りに本屋によってもう1冊買う、というのを繰り返し。
その中で特に役に立ったのが、以下の2冊です。

マンガで分かる最強の株入門

内容はさほど濃いわけではないのですが、マンガなのでサッと読むことができます。
(まぁ、マンガといいつつ説明部分は文章なのですが…)
マンガ部分を流し読みするだけでも、基本的な指標や用語(PER、PBR、信用取引、ファンダメンタル)などは一通り理解することができます。
何か他の本を読むにも株系YouTuberの動画を見るにも、基本的な用語が分かっていないといちいち突っかかってしまうので、このようなマンガや簡単な読み物で用語は抑えておくと良いと思います。

会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方

これは私のようななんとなく株を買っている初心者には非常にオススメの本です。
株価が10倍になる、いわゆるテンバガーにはどのような特徴があるかが実例を挙げながら解説されています。
これを読むことで、なんとなく」ではなく「根拠を持って」銘柄選択ができるようになったように思います。
当たり前の話ですが、どんなに凄腕の人でも100%負けなしということはあり得ません。
その中でも、根拠を持って投資をしていれば上手くいった場合は成功体験になりますし、失敗した場合も次の投資に対するフィードバックとして生かすことができます。それによって、経験を積み重ねる毎に勝率を上げていくことができるのだと思います。
根拠のない投資では、ラッキーパンチが当たるか否かの丁半博打。それでは次につながりません。
本書ではテンバガーを見つけるために4つの明確な評価基準(増収率20%、営業利益率10%、オーナー企業、上場5年以内)が提示されており、まずはそれを根拠として投資を行ってみてから自分に合った投資戦略を作っていくのが良いと思います。この本については後日解説記事をまとめてUPする予定です。

リベンジ投資戦略

主に四季報本を参考にした投資戦略に切り替えました。主な方針としては

リベンジ投資戦略1

  • 業績(特に増収率営業利益率)が良い銘柄を選定
    ただし、赤字→黒字に転換見込みの場合は営業利益率はひとまず無視
  • 2倍以上になる可能性の高い小型株をメインターゲットとする
  • 損切りをためらってはならない
    コツコツ負けてドカンと勝つことを目標とし、1勝2敗2分けでもOK

ここからリベンジの始まりです。倍返しだ!!!
他にも色々1カ月以内程度のスパンで売買していたのですが、特に印象に残っている3銘柄をピックアップし、選定根拠、結果、取引を通して得た教訓を紹介します。

3927 フーバーブレイン

◎選定根拠
四季報をめくっていて、売上高の成長率が高かったのがきっかけでエントリーしました。
業務内容も情報セキュリティサービスだったので、テレワーク需要にもあっているかと。
また、この時営業利益は赤字だったのですが、今期で黒転見込み。
「赤→黒に転換する会社の株はねらい目」と最強の株入門にも書いてあったので、少しずつ購入。

◎結果
働き方改革&テレワーク向け商品の発表で突然高騰しました。初めてつかんだ2倍株ということで、今も思い入れが強い銘柄です。
ただし、元の目論見通り黒転してから株価が上がった訳ではないので、注意が必要!(想定シナリオと違う)
株価が2倍になったところで半分売って、残りは例え倒産しても損はないという状態でしばらくホールドし、最終的には6/12(ダウ暴落につられて日経も暴落した日)に全部売り切りました。
本当はもう少し早く売るべきだったのでしょうが、この子のおかげで何とか日産とサンバイオの損を帳消しにしてトータルでプラスに転じることができ、今後も株を続けようと思うことができました。

◎得た教訓
売り方には、一度に全部売らずにちょびちょび売っていくという方法もある。2倍になったところで半分売れば後は儲けのみなので、急騰した銘柄ならそういった売り方もアリかも。
ただし、数倍株をつかむには多少の増減があっても力強い握力で握り続けることが必要。
数倍になることを確信をもって信じられる銘柄か否かは、詳細な調査が必要。不安があるなら、欲張らない。

7047 ポート

◎選定根拠
四季報本で言われている、「売上高成長率20%以上、営業利益率10%以上、オーナー企業、上場5年以内」を全て満たしている。
また、オンライン診療にも関連しているということで、相当期待してエントリーしました。

◎結果
これが、いまだに理解できないのですが、不思議なほど上がらない!!
オンライン診療関連の発表があったときに一度高騰したのですが、その後もズルズル下がっていくといった模様。
結果なんとか損は免れたものの、ほぼ引き分けといった感じで終了しました。

◎教訓
業績が良いからと言って、株価が上がるとは限らない。
株価への反映にタイムラグがある場合もあるので、チャートを確認して、いい買い時で買うこと。

2586 フルッタフルッタ

◎選定基準
これは上の2銘柄とは違い、初期のリバウンド狙い戦略の時にエントリーしたことがあった銘柄です。
確か、変な名前だなぁという、しょーもない理由で買ったような気がします。

◎結果
マズイことにエントリー時に気づいてなかったのですが(!)この銘柄は債務超過で上場廃止に係る猶予期間中、解消できないと上場廃止になるというとんでもないリスク銘柄でした。
で、これはと思ったのが、3月末に債務超過解消(見込み)の発表が出たとき、2日連続くらいでストップ高をつけたんですね。その時に含み益+60%くらいになったのですが、何が何だか分からないままオロオロしていると元の株価に戻ってしまいました。
ただ、上場廃止に係る猶予期間というのは、当会計年度の有価証券報告書を財務局に提出して正式に債務超過解消を発表したのちに解除されるものらしく、その発表が6月末予定。
では、その時にまた上がるのではという目論見でちょびちょび買い足していき、最終的に6/12に他銘柄は全部売ってフルッタに約200万突っ込む、他の資産は現金と積み立てている投資信託のみ、という資産状況で発表待ち、という気が気でない状態で2週間ほど過ごしました。
結果的に、無事猶予期間が解除され連日ストップ高!平均購入単価が約140円でしたが、MAXで906円まで上がるという大化け株になりました。
ストップ高になる度に生後数か月の息子がバタバタしている隣で一緒に踊り狂うという、妻からしたらこの人大丈夫かしらという状態。
もちろんMAXのところで売る、ということはできず、ビビりながらちょびちょび売っていくという感じでしたが、無事爆益を得ることができこの子のおかげで産まれて初めて資産4桁万円に到達しました。このおかげで真面目に脱サラを考えれるようになったといっても過言ではない。
近い時期に超高騰していた銘柄にテラがありますが、テラで10倍、20倍をつかんだ人はこれよりドキドキしていたんだろうなと思うと、テンバガーなんてつかんだら心臓持つか不安だなぁという、宝くじ当たったらどうしようと似たような悩みを勝手にしたりもしていました。

◎得た教訓
ボロ株大好き♡
ただし、超ハイリスクなことは理解すること。最悪株が紙切れになることもありうる。
絶対に信用取引で買ったり、資産の大半をつぎ込むようなことはしてはならない!!

これからの戦略

四季報本により銘柄選定の1つの基準は理解したものの、ポートのように買い時が分からない、という悩みがあったため、現在は四季報本にプラスして「オニールの成長株発掘法」を読んで勉強中です。「CAN-SLIM」という明確な銘柄選定基準と、過去125年分に及ぶチャート分析による買い時、売り時の解説をしており、理解すれば間違いなくすごく良い本だと思いますが、いかんせん難しい…。
今後の学習、投資の戦略をまとめると以下のようになります。とりあえず今年はこれで走り切りたい。

リベンジ戦略2

①オニール本を読み深める(特にチャートの見方)とともに、毎季四季報に目を通し銘柄の業績、チャートをチェックする

②好業績(EPS、売上高成長率、営業利益率、ROEなど)の銘柄をチェックリストに入れておき、株価が上がってきたタイミングで買う(2~3銘柄)

③急騰する見込みのあるボロ株をチェックリストに入れておき、何か起こりそうなときに短期間だけエントリーする(最大2銘柄)

勉強としては年末までにオニール本をしっかり理解する(それだけ時間をかける価値がある)、投資戦略としては、四季報をしっかり読んで②と③の2面攻撃で進めていく戦略です。
②はオニール本の影響もあって、「安く買って高く売る」という意識ではなく「そこそこ高く買ってもっと高く売る」という意識で売買するつもりです。
多分、③はやらない方が良いと思います。はっきりいって、おすすめしません。
でも、ボロ株大好きになっちゃったんだもん♡
今のところまだサラリーマン続けてますし、今年は既にかなりの利益を得られているので、リスクを取れるうちにハイリスクハイリターンなものにも手を出すつもりです。ただし、しつこいですが、おすすめしません。マネして損したとか言われてもどうにもできないので悪しからず。

これから定期的に戦歴をご報告していきますので、よろしくお願いします。
最後になりますが、投資は完全に自己責任の世界です。
誰々が言ってた通りにやったのに損した!金返せ!とかいう人は、はっきり言って個別株投資をすべきでないと思います。
損をしても誰も補償してくれない世界、初めからうまくいくとは限らないので、まずは損をしても一晩落ち込めば済む程度の金額から始めることをお勧めします。

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